植物には「道管」「師管」という大きく2つの管が通っています。
今回は両者の違いについて分かりやすく解説していきます。
- 手っ取り早く道管と師管の違いだけ確認したい
- 中学生向けの知識
- 関連用語を整理
1.なにを運んでいるか?|道管は水を運び、師管は栄養分を運ぶ
まず道管と師管の違いで押さえるべきは「なにを運んでいるか?」です。
答えから言うと道管は「水」を運び、師管は「栄養分」を運んでいます。
- 道管は水を運ぶから「水道管」と覚える!
- 師管は栄養分を運ぶから「栄養士(師)」と覚える!
では道管・師管で運ばれる「水」や「栄養分」はいったい何に使われているのでしょうか?
答えは光合成です!
光を取り込むことで「二酸化炭素&水」を「酸素&栄養分」に変えるはたらき

・さて、光合成に必要な材料を見てください。
水がありますよね?
・次に、光合成で作られる物質を見てください。
栄養分がありますよね?
つまり、道管は光合成で使う水を運び、師管は光合成で出来た栄養分を運ぶはたらきを持っているのです。
2.道管・師管の場所はどこか?|秘伝の覚え方
さて、最も難しいのが道管・師管のある場所です。
これは植物のパーツごとに覚えなければなりません。
- 茎:内側は道管・外側が師管
- 葉:表側は道管・外側は師管
道管が葉の表側にある理由
さて、ここで確認です。
光合成は主にどこで行われるのでしょうか?
答えは葉の表側です。なぜなら光合成には日光が必要ですが、日光は葉の表側にしか当たらないからです!
ですので、道管は葉の表側に繋がっており、光合成の材料として使われているのです!
- 道管が葉の表にあるのは、光合成で使う水を運ぶため。
- 師管は道管とは逆の葉の裏に繋がっており光合成で出来た栄養分を運んでいる
道管が茎の内側にある理由
さて、道管・師管のうち植物にとって最も重要なのはどちらでしょうか?
答えは道管です。
なぜなら栄養分が無くなっても水があれば光合成をして復旧できますが、水が無ければそもそも栄養分を作れないからです。
ですので、道管は外側ではなく茎の中心を通り水分を運ぶ仕組みになっているのです。
まとめ「道管」と「師管」の違いは?
道管と師管は大きく「運ぶモノ」と「位置」が違います。
- 道管は水を運んでおり、師管は栄養分を運んでいる。
- 道管は茎の内側を通って葉の表側にある
- 師管は茎の外側を通って葉の裏側に続いている
違いをしっかりおさえてテストで自信を持って回答できるようにしておきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。