理科で「地震」の単元を学習していると、よく目にする「海溝」と「海嶺」。
いったい何が違うのかよく分かりませんよね?
そこで今回は「海溝」と「海嶺」の違いを詳しく説明していきます。
- 「海溝」と「海嶺」についてやさしく説明
- 解説は中学生向けの知識まで
- 関連用語を整理
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海溝とは一体なにか?
海溝とは海底で深い溝のようになっている場所を指します。
海の溝なので「海溝」と言います。イメージするならこんな感じです。

ご存じのとおり、日本には「大陸プレート」と「海洋プレート(太平洋側)」という厚さ100kmほどの岩盤が地中に存在しています。
これらはただの岩盤では無く、少しずつ動いている岩盤でしたね。
具体的には海洋プレートが大陸プレートにもぐり込む形で運動しています。

- 大陸プレートは北から順に「北アメリカプレート」「ユーラシアプレート」
- 海洋プレートは北から順に「フィリピン海プレート」「太平洋プレート」
すると、大陸プレートが海洋プレートに引きずり込まれて窪みが出来てしまいます。
これが海溝の正体です!
ちなみに日本には太平洋側にこのような海溝が縦に大きく広がっています。これを日本海溝と言います。
- 海溝とは海底にある深い溝のこと
- 海溝は海洋プレートが大陸プレートの真下に潜り込む事でできた
- 有名な海溝として太平洋側に縦に広がっている「日本海溝」がある
海嶺とは一体なにか?
海嶺とは海底にみられる山脈の事を指します。
海嶺の「嶺」は「山の頂上」という意味です。直訳すると「海の山の頂上」ですね。
特に海嶺は特殊で、ただの山脈ではありません。
地球の内部から高温の物質(≒マグマ)が出てくる火山のような場所になっています。
その通りです。しかし海嶺から出された高温な物質は、海で冷やされて岩盤へと変わっていきます。
そして海洋プレートの一部となるのです!

つまり海嶺は「海洋プレートを作り出す海底の山脈」だと言えるのです。
- 海嶺とは海底にみられる山脈
- 海嶺からは高温な物質が噴出しており、岩盤の一部となる
- 海嶺は海洋プレートを生み出す場所
結局「海溝」と「海嶺」の違いは?
海溝と海嶺は大きく「存在する場所」と「役割」が違います。
- 海溝は海洋プレートと大陸プレートの境目(場所)にあり、深い溝を作り出している(役割)
- 海嶺は海底の山脈(場所)で海洋プレートを作る(役割)
違いをしっかりおさえてテストで自信を持って回答できるようにしておきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。