公立高校入試

2022年度「大分県立入試:理科」対策に向けた学習方法

大分県立入試の理科について過去問を参考にして、傾向分析・取り組むべき学習方法をお伝えしていきます。

大分県立入試【理科】過去5年間の出題内容

2021年度2020年度2019年度2018年度2017年度
大問1生物と環境動物のからだの作りと働き植物のからだの作りと働き動物のからだの作りと働き天気とその変化
大問2光・音地球と宇宙化学変化とイオン火山化学変化と物質の質量
大問3火山・地震・地層物質のすがた・状態変化電気の世界エネルギーと仕事植物の作り・生命の連続性
大問4化学変化と物質の質量エネルギーと仕事地球と宇宙化学変化とイオン力の世界
大問5小問集合小問集合小問集合小問集合小問集合

過去5年間の受験者平均点は30.2点でした。

各年度の平均点
  • 令和3年度 33.9 点
  • 令和2年度 31.4 点
  • 平成31年度 31.8 点
  • 平成30年度 27.5 点
  • 平成29年度 26.4 点

【理科】大分県立入試の攻略方法

物理・化学・生物・地学から大問が1題ずつ出題されます。

また、出題分野について明確な傾向はなく、中学1~3年生から幅広く出題されます。

先生
先生
2021年度入試では「生物と環境(食物連鎖)」というマイナー単元から大問丸々1つも出されました。

特徴は用語問題がほとんど出題されないことです。一問一答をやり込んでもあまり意味はないでしょう。

物理(配点10点程度)

難易度標準的
時間配分8分
目安点数80%以上

物理の傾向

2021年2020年2019年
光・音エネルギーと仕事電気の世界
記号問題4点1点6点
用語問題1点0点0点
記述問題2点2点0点
計算問題3点4点4点
作図問題0点3点0点

物理の対策

記述・計算・作図問題が配点の半分近くを占めています。

特に、図に関しては5~8個ほども出されています。

さくら
さくら
そんなに図が出てきたらとても疲れそう

「発光ダイオード」や「音」などマイナーな単元からも出題されていますが、問題自体は標準的です。

やりこんでいる問題集を直前にきちんと復習していればおおむね対応できるでしょう。

化学(配点10点程度)

難易度標準的
時間配分8分
目安点数80%以上

化学の傾向

2021年2020年2019年
出題分野化学変化と物質の質量物質のすがた・状態変化化学変化とイオン
記号問題2点4点5点
用語問題0点2点1点
記述問題0点2点0点
計算問題6点3点4点
作図問題2点0点0点

※化学反応式、及び計算を要する記号問題は「計算問題」に分類しています。

2021年度は「化学変化と物質の質量」が出され、記述・計算・作図問題が増加しました。

化学の対策

グラフを使った計算問題が毎年出題されています。その一方で用語問題からはほとんど出題されていません。

記号問題についても実験内容を問う類の設問が多いので、計算を要する実験については事前に全て見直しておきましょう。

生物(配点10点程度)

生物の傾向

2021年2020年2019年
生物と環境動物のからだの作りと働き植物のからだの作りと働き
記号問題1点7点4点
用語問題4点2点3点
記述問題0点1点4点
計算問題2点0点0点
作図問題2点0点0点

「植物のからだの作りと働き」「動物のからだの作りと働き」から頻繁に出題されています。

記述・計算・作図からはあまり出題されていません。出題されてもわずかに留まっています。

生物の対策

頻出単元の「植物のからだの作りと働き」「動物のからだの作りと働き」については重点的に見直しをしておきましょう。

また、生物の問題は最初に実験内容が示され、それに沿って設問が出されていきます。

ですので、生物範囲の実験には一通り目を通しておいた方が無難でしょう。

先生
先生
生物はただでさえ実験が少ない単元なので、対策がしやすいですよ。

地学(配点10点程度)

地学の傾向

2021年2020年2019年
火山・地震・地層地球と宇宙地球と宇宙
記号問題2点3点8点
用語問題3点0点0点
記述問題2点4点2点
計算問題1点2点0点
作図問題2点0点0点

「地球と宇宙」分野から2019年、2020年と2年連続で出題されていました。

しかし、基本的には全範囲から均等に出題されています。

地学の対策

最も対策がしづらい大問だと言えるでしょう。

用語・記述・作図・計算すべてが絡んでくる分野だからです。

いずれにせよ頻出単元を重点的に演習しておけば問題ないと思われます。

こちらも同様に演習問題を通じて力をつけていきましょう。

小問集合(配点20点程度)

物理・化学・生物・地学の大問で出題されなかった単元がまとめられている大問です。

とは言え、単純な用語問題はほとんどなく、いずれも実験や表・資料を用いた設問になっています。

計算・記述問題なども出されている事から必ずしも簡単だと言い切れない大問です。

各単元の標準的な力が備わっていれば問題ないでしょう。

大分県立入試【理科】に向けて絶対するべき3つのこと

  • 「記述・作図・計算」問題に絞った徹底演習
  • 全範囲の学力を底上げ

大分県立入試で最も差がつくと思われるのが「記述・作図・計算」問題です。

なぜならこれらの問題は配点にして25点ほどもあるからです。

記述・作図・計算は難易度も高く、自学での演習も手間と時間がかかります。

しかし、こと大分県立入試では得点源になっているので、必ず復習をしておきましょう。