香川県下、最難関と言われる高松高校。
とにかく偏差値が高い事で知られていますが、具体的にどのぐらい難しいのかイメージしづらいのではないでしょうか?
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もちろん、通っている学校によって学業レベルや基準が違うと思います。
そこでより正確な検証を行うため、今回は学校を大きく3つに分けて考えます。
- 香川大学教育学部附属中学校
- 第一学区(高松市、さぬき市、東かがわ市、小豆郡、木田郡、香川郡)の公立中学校
- 私立中学校
また、本記事の内容はあくまで私個人の見解であり、必ずしも現実の数値と一致する訳では無いのでご留意ください。
高松高校の基本情報
高松高校は香川県高松市にある県内トップクラスの名門進学校です。
高松高校の偏差値は71。香川県内では堂々の1位、全国の公立高校順位でも123位です。
■高松高校の基本情報 | |
偏差値 | 71 |
入学定員 | 280名 |
受験学区 | 高松市、さぬき市、東かがわ市、小豆郡、木田郡、香川郡 |
代表的な出身中 | 附属中・桜町中・紫雲中など |
高松第一高校と並んで県内では頭1つ抜けている進学校ですが、わずかに偏差値では高松高校が上回っています。
これから高松高校の難易度をよりイメージしやすいように検証していきましょう。
高松高校で圧倒的合格シェアを誇る附属中

香川大附属中で高松高校を志望できる目安は上位90番以内だと思われます。
根拠は、香川大附属中が毎年高松高校に60~80名近くの合格者を輩出している事です。
2019年 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | |
合格者数 | 68名 | 59名 | 81名 | 65名 | 72名 |
香川大附属中の入学定員は105名(R3年度)です。このうち60名が合格したと仮定しても進学率は57.1%になります。
この数値は驚異的で半数以上が高松高校に進学している計算となります。
上位層の中には県外・県内私立や一高(高松第一)に進学する人もいる事を考えると、附属中で90位以内が高松高校への挑戦可能ラインだと言えるでしょう。
各公立中学校の目安順位はどのぐらいか?

では、公立中学校ではどうでしょうか?
存在感を放つ「桜町」「紫雲」「太田」「木田」の公立4校
公立中で高松高校への合格者数が特に多いのは「桜町」「紫雲」「太田」「木田」の4校です。
- 高松高校への合格者
2019年 | 2018年 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | |
桜町中 | 38 | 39 | 41 | 32 | 27 |
紫雲中 | 32 | 28 | 27 | 28 | 24 |
太田中 | 25 | 23 | 26 | 17 | 18 |
木田中 | 21 | 不明 | 23 | 17 | 16 |
4校合計 | 116 | 不明 | 117 | 94 | 85 |
高松高校の定員280名のうち、30%以上がこの4校になります。特に4校の合格者数に限れば近年は増加傾向にすらありますね。
よって以下の順位が高松高校を目指す目安となるでしょう。
- 桜町中:上位50位以内
- 紫雲中:上位40位以内
- 太田中:上位30位以内
- 木田中:上位30位以内
他の公立中学校での目指すべき順位
可能です。当4校の合格者数が多いのはそもそも生徒数が多いのも一因としてあります。ですので、他の公立中学校であっても超上位層であれば高松高校への合格は可能です。
結論から申し上げますと各学校の上位3%が高松高校の合格目安だと思われます。
以下は第一学区(高松市、さぬき市、東かがわ市、小豆郡、木田郡、香川郡)内の公立中学校の中学3生の数、またその内の3%を計算したデータです。
※小豆郡、木田郡、香川郡は通学区域が離れている事から進学率を1%として計算しています。
中3生徒数 | 上位3%(一部1%)人数 | |
◆高松市内 | ||
龍雲中学校 | 287名 | 9名 |
国分寺中学校 | 237名 | 7名 |
香東中学校 | 228名 | 7名 |
勝賀中学校 | 219名 | 7名 |
協和中学校 | 214名 | 6名 |
香川第一中学校 | 200名 | 6名 |
山田中学校 | 188名 | 6名 |
古高松中学校 | 176名 | 5名 |
玉藻中学校 | 175名 | 5名 |
屋島中学校 | 173名 | 5名 |
牟礼中学校 | 153名 | 5名 |
一宮中学校 | 145名 | 4名 |
高松第一中学校 | 107名 | 3名 |
香南中学校 | 58名 | 2名 |
下笠居中学校 | 46名 | 1名 |
庵治中学校 | 33名 | 1名 |
塩江中学校 | 20名 | 1名 |
男木中学校 | 0名 | 0名 |
県立香川県立高松北中学校 | 104名 | 3名 |
◆さぬき市 | ||
志度中学校 | 129名 | 4名 |
さぬき南中学校 | 119名 | 4名 |
長尾中学校 | 104名 | 3名 |
◆東かがわ市 | ||
大川中学校 | 96名 | 1名 |
白鳥中学校 | 86名 | 1名 |
引田中学校 | 42名 | 0名 |
◆小豆郡 | ||
小豆島中学校 | 97名 | 1名 |
土庄中学校 | 90名 | 1名 |
豊島中学校 | 2名 | 0名 |
◆木田郡 | ||
三木中学校 | 233名 | 2名 |
◆香川郡 | ||
直島中学校 | 15名 | 0名 |
合計 | 3,761名 | 100名 |
出典:ガッコム「香川県の公立中学校一覧」2021年9月29日時点より抜粋。
第一学区内の中学3年生の総人数がおよそ3,761名、うち上位3%(一部1%)の合計人数はちょうど100名になります。
当然、上位層の中には香川第一高校等への進学者もいますが、上位3%以内であれば自信をもって志望して良いと思います!
第一学区内の私立中学校
さて、第一学区内の私立中学校は2校です。
- 大手前高松中学校
- 香川誠陵中学校
出典:ガッコム「香川県の私立中学校一覧」2021年8月30日時点より抜粋。データは2020年当時のもの
中学受験を行っている生徒が中心なので教育リテラシーは高い事が伺えます。
ただし、これらの学校はいずれも中高一貫校となっておりますので、全員が高校受験を行うわけではありません。
ですので、仮に受験を考えた場合、公立中学校と違い学年順位上位10%以内に入っていれば高松高校を目指せるレベルにあるでしょう。
まとめ
以上が高松高校を目指す上での目安となる学校順位のお話でした。
- 附属中は学年順位90番以内
- 公立中学校は学年順位上位3%(一部1%)
- 第一学区内の私立中学校では上位10%
これはあくまで目安数値です。
年度によって学校のレベルも違いますし、先生も違うので担任の先生やPTAでの生身の情報収集は欠かさない様にしておきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。