さて、今回は「炭酸水素ナトリウムの熱分解」についてお話します。
恐らくこの記事をご覧になっているという事は炭酸水素ナトリウムの熱分解について、基本事項をサッと学びたいのではないでしょうか?
できるかぎり分かりやすく高速でお伝えしていきます!
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炭酸水素ナトリウムとは?身近なモノに例えてみた
みなさん、そもそも炭酸水素ナトリウムと聞いてピンとくるでしょうか?
炭酸水素ナトリウムは身近なものでは「重曹」と言われています。
主に洗濯や料理に使われるものです。

炭酸水素ナトリウムの熱分解|化学反応式と覚え方
さて、そんな炭酸水素ナトリウムを加熱したらどうなるのでしょうか?
炭酸水素ナトリウムを加熱すると、3つの物質に分解されます。
※具体的な加熱実験についての記述は省略
- 式「炭酸水素ナトリウム(2NaHCO3)→炭酸ナトリウム(Na2CO3)+水(H2O)+二酸化炭素(CO2)」
- 化学反応式:「2NaHCO3→Na2CO3+H2O+CO2」
炭酸水素ナトリウムを熱分解したら、炭酸ナトリウムと水と二酸化炭素に分かれます。
だからホットケーキに重曹(≒炭酸水素ナトリウム)を入れたら、中で二酸化炭素(気体)が発生して、ホットケーキの表面に穴が空くのです。
しかし、丸暗記となるとたいそうキツイと思います。
そこで炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの覚え方についてお伝えします。
炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)→なほ子さん
炭酸ナトリウム(Na2CO3)→なつ子さん
語呂合わせになりますが、今のところ一番生徒が覚えてくれる暗記法になります。
炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムのちがい
中学理科では具体的にどうやって見分けるのかが問題になります。
見分け方は大きく3つです!
炭酸水素ナトリウム | 炭酸ナトリウム | |
①水に入れると、 | 少し溶ける | よく溶ける |
②フェノールフタレイン液 | うすい赤 | 濃い赤 |
③アルカリ性の強さ | 弱アルカリ性 | 強アルカリ性 |
炭酸水素ナトリウムは水素が入っています。
ですので、「炭酸水素ナトリウムは水で薄められている」と考えるのです。
水で薄められていれば、アルカリ性が弱くなりますし、水にも溶けにくくなるでしょう。
まとめ
以上が炭酸水素ナトリウムの熱分解についてのお話でした。
- 炭酸水素ナトリウムは「重曹」として使われている
- 化学反応式は「2NaHCO3→Na2CO3+H2O+CO2」
- 炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムの見分け方は必須
最後までお読みいただきありがとうございました。