公立高校入試

【2022年度版】熊本・済々黌・第二の県立入試倍率の傾向とは?

熊本市内の公立高校トップ3校と言えば、熊高・済々黌・二高が真っ先に挙がってくるかと思います。

そこで今回は過去5年間の熊本市内の難関公立高校の入試倍率を分析して、今後の動向を予測していきたいと思います。

熊本市内トップ校の過去5年間倍率

まずは熊本市内のトップ3校の倍率推移を見てみましょう。

今回取り上げるのは、熊本・済々黌・第二の3校です。

熊本済々黌第二
当初倍率最終倍率増減当初倍率最終倍率増減当初倍率最終倍率増減
2021年1.421.40-0.021.611.56-0.051.341.35+0.01
2020年1.491.46-0.031.571.59+0.021.351.34-0.01
2019年1.531.49-0.041.511.53+0.021.651.63-0.02
2018年1.391.3901.851.81-0.041.491.46-0.03
2017年1.401.4001.661.61-0.051.451.450

出典:熊本県教育委員会「H29~R3年度熊本県公立高等学校入学者選抜後期(一般)選抜における出願者数・変更の状況」より引用

熊本・済々黌・第二の倍率傾向

全体の傾向として、熊本高校の倍率が低い時は濟々黌の倍率が高まる傾向があります。

熊高と済々黌は毎年あわせて約1200名前後が受験しています。

熊本高校済々黌高校合計
2021年5596251,184
2020年5846341,218
2019年5976111,208
2018年5547221,276
2017年5606451,205

そして、この1,200名前後がそれぞれ熊本高校と済々黌に分かれて受験する構図となっています。

先生
先生
例えば、2018年は済々黌の志願者数が722名と非常に多かった反面、熊高の志願者は554名と低迷しました。しかし翌年2019年には熊高の志願者が増加し、済々黌は減少しました。

熊高・済々黌どちらかの人気が高い年はもう一方の倍率は低くなる可能性があります。

熊高・済々黌・第二の各校の倍率動向について

熊本高校

熊本高校の倍率は毎年1.4倍~1.5程度で推移しています。

いずれの年も極端な上がり下がりを見せず、年度による倍率の開きもほとんど見られません。

先生
先生
  恐らく今後も倍率が大きく変わる事はないでしょうね。

また、志願変更後に倍率が上がった事は過去5年間で1度もありません

県下最難関高校だけあって直前で敬遠する動きはあっても、逆の動きはないようです。

しかし倍率が減っているとは言え、ほんのわずかに過ぎませんので決して油断しないようにしておきましょう。

済々黌高校

例年の倍率はおよそ1.5~1.6倍程度で推移しています。

ただし2018年度は、志願者数が大幅に増加し、最終倍率が過去5年間で最高の1.81倍まで上昇しました。熊本高校の人気が落ちたわけではなく、済々黌の志願者が急速に増加していたようです。

先生
先生
  しかし、このような例外はほとんど起こり得ないでしょう。基本的には熊高・済々黌合わせて1,200名前後しか受けないので、1.5~1.6倍程度で考えて差し支えないと思います。

第二高校

第二高校は1.3~1.7倍程度です。毎年倍率が大きく変動するのが特徴です。

普通科・理数科・美術科の3つがありますが、最も定員が多いのが普通科です。最終的な志願者数を一覧化すると以下の通りになります。

2021年2020年2019年2018年2017年
全体487488594530527
普通440430536465467
理数2829394132
美術1929192428

近年は比較的倍率が低下傾向にありますが、2019年などは普通科の志願者数が大幅に増加しています。

この事からも受験者数によって難易度が大きく変動すると思われます。

2022年度以降の熊本市公立高校入試の動向は?

では、2020年度以降はどのような入試動向になるのでしょうか?

熊本高校、済々黌ともに志願者数は微増すると思われます。

根拠は以下の通りです。

  • 2021年度入試で両校ともに倍率が低水準であったこと
  • 熊本市内の学生が微増傾向にあること

2021年度入試では熊高・済々黌ともに倍率が低かったため、翌年の2022年度入試では反動で上がる可能性が高いと思われます。

また、2021年に比べて2022年は熊本市の受験人口も微増すると思われます。住民基本台帳の10代人口を参考にしてみましょう。

年齢人口
12歳6,968人
13歳7,061人
14歳6,993人
15歳6,726人
16歳6,971人

出典:熊本県「R3年度3月住民基本台帳」より

2021年に比べてわずかに受験人口が増加していますね。

先生
先生
ただし、この動向を見ると2022年以降には熊本市内の中学生数はほとんど変わらない事が伺えます。

2023年度以降は恐らくほとんど倍率は変わらないと思います。

まとめ

以上が熊本市の公立高校入試の倍率に関するお話でした。

ポイント
  1. 熊高の倍率が高い時は済々黌が低くなる傾向がある
  2. 2022年以降、熊本市の受験人口はほとんど変化しない
  3. 2022年度は熊高・済々黌ともに倍率微増の予想

最後までお読みいただきありがとうございました。