- 上野丘・大分舞鶴・大分西の過去5年間の倍率を一挙公開
- 倍率推移から分かる傾向を解説
- 2022年度以降の倍率動向を予測
そこで今回は過去5年間の大分市内の難関公立高校の入試倍率を分析して今後の動向を予測していきたいと思います。
大分市内トップ校|過去5年の倍率を一覧チェック!
まずは大分市内のトップ3校の倍率推移を見てみましょう。
今回取り上げるのは、上野丘・大分舞鶴・大分西の3校です。
大分上野丘 | 大分舞鶴 | 大分西 | |||||||
当初倍率 | 最終倍率 | 増減 | 当初倍率 | 最終倍率 | 増減 | 当初倍率 | 最終倍率 | 増減 | |
2021年 | 1.40 | 1.33 | -0.67 | 1.49 | 1.50 | +0.01 | 1.75 | 1.65 | -1.0 |
2020年 | 1.25 | 1.23 | -0.02 | 1.27 | 1.27 | 0 | 1.50 | 1.46 | -0.04 |
2019年 | 1.26 | 1.24 | -0.02 | 1.33 | 1.24 | -0.09 | 1.51 | 1.44 | -0.07 |
2018年 | 1.23 | 1.22 | -0.02 | 1.34 | 1.33 | -0.01 | 1.32 | 1.30 | -0.02 |
2017年 | 1.23 | 1.20 | -0.03 | 1.36 | 1.31 | -0.05 | 1.61 | 1.49 | -0.12 |
出典:大分県教育委員会「H29~R3年度大分県立高等学校第一次入学者選抜最終志願状況」より
【倍率の計算方法】志願者数÷募集人員で小数第3位で四捨五入
倍率の歴史から分かる決定的な傾向とは?
まず過去5年間の倍率推移を見て分かる事は、基本的に最終倍率が当初倍率を上回る事はないと言うことです。
過去5年間、最終倍率が当初志願者数を上回ったのは2020年度入試の大分舞鶴高校1回のみです。しかもたった+0.01しか上がっていません。
上位校を目指す事はすなわち不合格の確率を上げる事にも繋がります。
受験まで時間があるのならともかく、直前にそのような大胆な行動に出るのは心理的にストレスです。
ただし、倍率が上がらないからと言って、難易度が下がるかと言うとそうではありません。
「増減」の表を見てもらえば分かる通り、倍率はほんの少ししか各校ともに減っていません。
『上野丘・大分舞鶴・大分西の3校は最終倍率が当初倍率とほとんど変わらない』ことが言えるでしょう。
上野丘・大分舞鶴・大分西の倍率を詳しくみる
上野丘高校
上野丘高校の倍率は例年1.25倍程度で推移している事が伺えます。
しかし、直近の2021年度には志願者数が増加し、最終的には直近5か年で最も高い1.33倍まで増加しました。
募集定員も変わっておらず、大分舞鶴高校の人気が落ちたわけでも無いため、特殊な年度だったと言えるでしょう。
大分舞鶴高校
例年の倍率はおよそ1.2~1.3倍程度で推移しています。
2021年度に関しては、志願者数が大幅に増加し、最終倍率が過去5年間で最高の1.5倍まで上昇しました。
同年の上野丘高校も過去最高倍率を記録したため、上野丘高校を敬遠しての流れとは言い難いものがあります。
大分西高校
2020年度入試より一般入試の募集定員が従来の180名から150名に減少しています。
それに伴っての現象からか、2020年度・2021年度ともに高倍率の競争となりました。
2022年度以降の動向はどうなるのか?
理由は以下の通りです。
- 私立高校の授業料無償化以降も県内の公立高校人気が衰えていないこと
- 2021年度に上野丘・大分舞鶴・大分西の3校すべての倍率が高いこと
- 大分市内の学生数がほとんど減っていないこと
特に最後の大分市内の学生数がほとんど減っていない事は大きいでしょう。
2021年3月時点で大分市内の年齢別の学生数は以下の通りとなっています。
年齢 | 人口 |
12歳 | 4,629人 |
13歳 | 4,562人 |
14歳 | 4,607人 |
15歳 | 4,391人 |
16歳 | 4,446人 |
出典:大分県「R3年度3月住民基本台帳」より
この動向を見ても分かる通り、今後も大分市内の中学生数はほとんど変わらない事が伺えます。
むしろ、2022年度以降の受験学年の中学生数は4,600人前後もいるのです。
単純な数の比較で言うと、受験倍率が落ちる事は考えにくいと思います。
まとめ
以上が大分市の公立高校入試の倍率に関するお話でした。
- 当初志願倍率と最終志願倍率はほぼ変化しない
- 2021年度の最終志願倍率は例年と比べても非常に高い
- 2022年度も倍率は低くなりにくいと思われる
最後までお読みいただきありがとうございました。