今回は過去5年間の宮崎市内の難関公立高校の入試倍率を分析して今後の動向を予測していきたいと思います。
宮崎市内の県立入試事情
宮崎市の県立高校入試で特筆すべきは定員割れが著しいことです。
令和3年度入試では、宮崎大宮・左土原・宮崎南を除いてすべての高校で定員割れを起こしていました。
あの宮崎西(普通)・宮崎大宮(普通)ですら定員割れが起こっているのです。
そんな中で、宮崎市のトップ校として位置づけられているのは宮崎西(理数)・宮崎大宮(文化情報)の2校となっています。
宮崎市では上位校とそれ以外の極端な二極化が発生していると言えるでしょう。
特に、宮崎西は中高一貫校であるため高校からの定員数がそもそも少なくなっています。宮崎西(理数)には毎年80名程度が内部進学しています。
宮崎市内トップ校における過去5年間の倍率
それでは宮崎市内のトップ校の倍率推移を見てみましょう。
今回取り上げるのは、宮崎西・宮崎大宮の2校です。
宮崎西(理数) | 宮崎西(普通) | |||||
変更前 | 変更後 | 増減 | 変更前 | 変更後 | 増減 | |
2021年 | 1.67 | 1.64 | -0.03 | 0.75 | 0.77 | +0.02 |
2020年 | 1.47 | 1.47 | 0 | 1.01 | 1.01 | 0 |
2019年 | 1.81 | 1.81 | 0 | 0.94 | 0.94 | 0 |
2018年 | 2.12 | 2.09 | -0.03 | 1.12 | 1.09 | -0.03 |
2017年 | 1.68 | 1.68 | 0 | 0.97 | 1.00 | +0.03 |
宮崎大宮(文化情報) | 宮崎大宮(普通) | |||||
変更前 | 変更後 | 増減 | 変更前 | 変更後 | 増減 | |
2021年 | 2.17 | 2.16 | -0.01 | 0.86 | 0.83 | -0.03 |
2020年 | 1.92 | 1.89 | -0.03 | 0.85 | 0.84 | -0.01 |
2019年 | 2.36 | 2.38 | +0.02 | 0.93 | 0.90 | -0.03 |
2018年 | 1.97 | 1.98 | +0.01 | 0.84 | 0.82 | -0.02 |
2017年 | 1.94 | 1.94 | 0 | 0.86 | 0.84 | -0.02 |
出典:①宮崎県「R2~3年度宮崎県一般入学者選抜志願状況」より
②リセマム「宮崎県立高校志願状況」より
過去5年間の倍率推移から分かる傾向
倍率の推移から分かることは以下の通りです。
- 宮崎西・宮崎大宮高校ともに志願倍率は変更前後でほとんど変わらない
- 宮崎西(理数)・宮崎大宮(文化情報)では倍率の隔年現象が起こりやすい
- 宮崎西(普通)・宮崎大宮(普通)の定員割れが慢性化している
全体的に志願倍率は変更前後で変わらない
過去5年間、宮崎西・宮崎大宮ともに志願変更前後で倍率がほとんど動いていません。
変動したとしてもせいぜい-0.03程度。微々たる差に過ぎないでしょう。
基本的に特段の事情がない限り、志願変更しないように指導されているからだと思います。
言い換えれば、倍率が高かろうが低くかろうが、最終倍率はほとんど変わら無い事を覚悟して受験に臨まないといけないでしょう。
宮崎西(理数)・宮崎大宮(文化情報)で起こる倍率変動とは?
宮崎西(理数)・宮崎大宮(文化情報)ともに倍率の明らかな隔年現象は見られません。
隔年現象とは、毎年倍率が上がり下がりを繰り返す傾向を言います。
倍率推移をみると、宮崎西(理数)・宮崎大宮(文化情報)ともに毎年倍率が大きく変動していますね。
ただし倍率の上限・下限の範囲は見てとれます。ここから当年度の難易度はある程度計る事ができるのではないでしょうか?
- 宮崎西(理数)は1.5~2.0程度で推移
- 宮崎大宮(文化情報)は1.9~2.4倍程度で推移
宮崎西・宮崎大宮(普通科)真の難易度とは?
宮崎西・宮崎大宮の普通科では、倍率が1倍を切る事が通常になってきました。
慢性的な定員割れの状況です。
そうではありません。宮崎西・宮崎大宮高校ともに最低基準点を設けています。
どんな点数でも受かるわけではありませんので、出来る限り高得点を目指しましょう。
4.まとめ
以上が大分市の公立高校入試の倍率に関するお話でした。
- 当初志願倍率と最終志願倍率はほぼ変化しない
- 2021年度の最終志願倍率は例年と比べても非常に高い
- 2022年度も倍率は低くなりにくいと思われる
最後までお読みいただきありがとうございました。