公立高校入試

【中学生向け】歴史苦手を克服して得点源にする超王道の勉強法

本記事では中学生向けに歴史の勉強方法についてお伝えしていきます。

「地理」「公民」と並び、社会科目の一角をなす歴史。しかし、この歴史を取れずに苦しんでいる中学生を毎年見かけます。

さくら
さくら
先生に相談しても「丸暗記をせず流れを掴んで覚えなさい」と言われて終わりです

今回はそんな歴史の勉強方法についてお話しします。

公立高校入試で求められる歴史の能力とは?

まず歴史の勉強方法をお話する前に、公立入試で必要な歴史の力を確認しましょう。

公立入試では大きく4パターンの問題が出されます。

  1. 用語問題:用語を暗記できているか?
  2. 内容説明問題:用語の内容・仕組みを正しく理解しているか?
  3. 因果関係問題:出来事の流れを把握しているか?
  4. 情報処理問題:与えられた情報を正しく解釈・記述できるか?

これは単なる「一般論」ではありません。

例えば、令和3年度の長野県公立高校入試の問題を分析すると以下の様になっています。

用語問題内容説明因果関係情報処理
該当問題(1)①、②
(2)①、②
(6)②
(3)①
(4)①
(1)③
(2)③
(3)②
(4)②
(5)①、②
(6)①
配点11点6点12点8点

これを見ると長野県の歴史では配点37点のうち、暗記が必要な用語問題はわずか11点しかありません。

あなたの住んでいる都道府県の問題も恐らく同じような作りなのではないでしょうか?

歴史は暗記科目だと言われていますが、実は大いに考える力を必要とする科目なのです。

歴史の得点率を上げる最短3ステップ

そこで今回は歴史を効率よく楽に学ぶための方法をお伝えします。

歴史が苦手な人が中心だと思うので、誰でも取り組める手法をお話していきます。

  1. 1日15分で取り組める簡単なこと
  2. 実際に効果が出せていること
さくら
さくら
たった15分で本当に歴史の力が伸びるの?

これからお話する方法は私が学生の頃に実際に取り組み、生徒にも伝えている方法です。

もともとは私が学生の頃に色々な先生からアドバイスをもらって形にしたやり方です。

そのお陰で自慢にはなりますが、私はセンター試験(現:大学入学共通テスト)の日本史で満点を取る事ができました!

ですので、取り組んで頂けたら歴史の力を大いに伸ばせると自負しています。

ステップ1.マンガで時代の流れをつかむ

最初のステップは1日15分歴史のマンガを読む事です。

さくら
さくら
えっ、何かと思えばマンガですか?冗談ですよね?

大真面目です。私は冗談抜きにかつてマンガを超える歴史教材を見たことがありません。

マンガは歴史の流れを掴むのに特化した最強の学習教材なのです。

マンガの良い点
  • 脳への負担が少ない
    文字がほとんどなく絵が中心
  • ストーリー形式で頭に入りやすい
    登場人物中心で話が組まれているため全体像が掴める
  • マンガ内で扱う知識のレベルが高い
    漫画内の用語は受験基礎~応用事項まで網羅してる

歴史は流れを掴んだ方が遥かに楽に学べます

島原・天草一機」と単純に覚えるのではなく、「長崎は貿易港が近くにあって海外文化が入りやすくキリスト教が栄えていた。そんなキリスト教を幕府は禁教令で弾圧したもんだから耐えられなくなって天草四郎が反乱を起こした。」と覚えた方が繋がりを持てます。

先生
先生
  歴史は1つなぎの大きな物語。あらすじには必ず登場人物がおり、ストーリーの流れがあります。

しかし、歴史の流れを1人で掴むのは大変です。

先生は『教科書の太字周辺に説明が載っているから目を通しなさい』と言いますが、あんな文字だらけの教科書を読むのは苦痛じゃないでしょうか?

さくら
さくら
もともと興味がないのに、それをひたすら読めと言われても疲れるだけです。

そこでマンガの出番です。マンガには文字がほとんどありません。

それどころかイラストが中心なので歴史の出来事をイメージとして記憶することができます

そしてマンガだからと言って侮れるなかれ。マンガに出てくる知識はレベルが高くめっぽう受験向きです。

先生
先生
  小学館の日本史のマンガは大学入試にすら対応しているんだよ。

※小学館「日本の歴史特設ページ」より抜粋

騙されたと思ってぜひ1度歴史のマンガを読んでみてください!

取り組み方

  1. マンガを枕もとの近くに置きましょう
  2. 暇な時に読み進めましょう
さくら
さくら
なんか勉強っぽくない

これで良いのです。ただでさえ苦手としているのですから、気楽に覚えるのが1番です。

少なくとも「今日は飛鳥~奈良時代までの3巻を読んで出てきた用語を全部覚えよう」などと課題化はしないでおきましょう。

「やる事ないし、マンガでもパラパラめくるかな~」ぐらいの感じがちょうど良いのです。

ステップ2.時代と年号を覚える

次に行うべきは歴史全体の時代&年号を覚えることです。

時代・年号を覚えていれば用語を暗記する時に同時代に起こった事柄と結びつけて考えることができます。

先生
先生
  つまり前後の出来事と関連付けながら覚えやすくなります。

取り組み方

  1. お風呂or就寝前に10分だけ歴史の年号表に目を通しましょう。
  2. 5分テストをしてみましょう
  3. これを3週間繰り返しましょう

歴史の年号は丸暗記すると大変です。

ですので、「前後の出来事との関連付け」か、出来なければ「語呂合わせ」のどちらかで覚えましょう。

先生
先生
例えば鎌倉幕府が1333年に滅んだ事を知っていれば、翌年の1334年から新しい政治である建武の新政が始まったと覚えられるね。

ちなみに年号を覚えている内に人物名・出来事も何となく覚えていきます

ステップ3.授業中に用語を確認する

マンガと年号暗記を行った事で、記憶は出来ていなくとも多くの用語を目にした感覚は残っています。

そこで最後の暗記フェイズに入ります。

取り組み方

  1. 授業時間で先生が開設した歴史用語を確認しましょう
  2. 15分だけ時代を1つに絞って用語を見直しましょう
  3. 1週間同じ時代の見直しを繰り返し、ある程度覚えたらテストしましょう
さくら
さくら
そんな..最後は結局暗記ですか?

歴史において暗記を避けることはできません。

しかし、これまでマンガで流れを掴んだり時代区分が出来るようになっているので、暗記のしやすさが格段に変わっていると思います。

先生
先生
  1度見たぐらいでは暗記できないから、集中して特定時代の暗記に取り組むのが理想です。

3.まとめ

以上が公立高校入試を見据えた歴史の克服方法に関するお話でした。

ポイント
  1. 歴史を暗記科目と捉えずに「流れを掴む事」に徹する
  2. 用語の暗記を行う前にマンガで流れをつかみ、年号・時代区分を覚えておく
  3. 暗記を行う際は特定の時代を集中して反復暗記する

最後までお読みいただきありがとうございました。